[本日の一冊]
- 作者: 古川日出男
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/12
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 152回
- この商品を含むブログ (162件) を見る
これまでにも文章を読んでその内容でなく表現、構成に感動させられたことは
あるがこの人もその手の作家だと思う。
本の中で展開する史実に基く現実、そして登場人物により作り上げられる虚構。
劇中劇の中で物語る語り手。
登場人物が劇中劇の物語に捕り憑かれるようにこの本に捕り憑かれたかのように
貪り読んでしまった。
言葉の力ではなく文章の力にただただ凄い!と感動してしまった。
ただ、読み進むうちに1つのことに気がついた。この作者Wizのマニアか
過去にWizの世界に触れたことのある人物なんだろう。
あの世界独特の匂いを文章から感じる。